人気ブログランキング | 話題のタグを見る
excitemusic

横谷コーチからカレッジ生への魂のメッセージ
by ynikki
ICELANDia
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
リンク
Footballの美味しいレシピ!ここにあります!!
the-first-touch

スポーツビジネスとスポーツマネジメントの第一歩を踏み出す学生へ!
アドバンスカレッジ2005

我が大学時代の愛すべきトレーナーのブログ。アツイ男がここにも1人。
v-trainer
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


ブラジル代表を観て感じたこと(長文です・・・)

 みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?

 さてさて、今日はブラジル代表を観て感じたことを、思い切って書いてみようと思います。あくまで推測ということで、「ふ~ん」程度に読んでください。ちなみに、今ブラジルvsフランスの前半が終了したところです(笑)。

 特にロナウジーニョを観て、ブラジル代表ってひょっとしたら、攻撃の戦術的なことは「個人の裁量」に任せる“範囲が広い”のではないかなって思ったんです。もちろんWMって短期決戦であり、代表チームとしてどこも、チームの構築は(クラブチームと比較して)即席的な感じがあるとも思います。

 FCバルセロナでは例えば(実際は分かりませんよ、素人的見解です)チームの一定の「決め事」の中で、ロナウジーニョを如何に大事な局面で、フリーで、そして相手ゴールに前を向いた状態でボールを持たせるか、それをチームとしてみんなで達成しようとしているのかなって思います。なぜならば、彼らがそのような状態になれば、必然的にゴールの確率が高まるから。

 今回、ガーナ戦の最中、ロナウジーニョ、ロベルト・カルロス、カフーがなにやら打ち合わせしている場面を目にしました。もちろん実際のことはわかりませんよ。でもこの打ち合わせは、おそらく、判断基準のすり合わせをしているのではないか・・・?

 (何度も言いますが、僕が見た限りですからね)どうもブラジルの選手のプレーがよくズレる気がするんですね。合わないんです、一人一人が。例えば一人一人の距離感が近くなったり遠すぎたりすることがしばしば見られる気がします。それに、バルサの時と比べて、ロナウジーニョがボールを保持する時間が長い気がするし・・・。効率的ではない部分がある。(その原因の本質は僕にはまだ見抜けません・・・苦笑。)

 で、僕が思ったのは、ひょっとしてブラジル代表はこれでOKなのか?ということでした。

 こう考えた勝手な根拠があります。

 ブラジル代表ならば、個人の裁量による個々の判断基準を持ち合わせて、十分相手からゴールチャンスを作ることができる。一人一人の技術や経験、勘があり、引き出しも多くもっているはずですから。それに、それをすり合わせる方法も心得てるとすれば・・・。そのレベルがめっちゃ高い。

 でもいくらブラジル代表といえども、誰かが「これ」って決断しないとズレが生じやすい。だから多少ズレる・・・。ボールを奪われた後のリスクもあると思います。

 僕はこれもブラジル代表としての“文化”の一つなのかもしれないと考えてみました。それぞれの選手はいろんなチームでプレーし、個々人でFootball観が違うはず。だけど、ブラジル代表でプレーする時には、こうやって一人一人のFootball観をピッチ上で持ち寄りながら、すり合わせながらプレーするもんだ、って選手が分かっているのかもしれません。多少効率的でなかったり、ズレてもOKみたいな・・・。(もしこうであるなら、監督の仕事は動機付け?選手決め?ザガロさん何回WM関わってはるんやろ?・・・笑)

 それに、そうやって持ち寄り、すり合わせるところに面白さがある!という、ブラジル人(ブラジル代表)の価値観がそこにあるとすれば、また興味深いかもしれません。選手以外の第三者が効率性をもたらすよりも、選手個人の裁量をもってチーム力を発揮する方が強いし、楽しいし、好きって思う、とかね・・・。

 言い方を変えれば“好き勝手やっている”。でもその“好き勝手”という度合いや質が、言葉から生じるイメージとはだいぶ違うのではないかなって思います。そこにはタイミングもあるでしょうし、スペースを空けたり使ったり、ゴールへの効率性も生じる。そういったものが“好き勝手”の中から生まれるところに、ブラジルの価値観があるとしたら・・・。

 ちなみにこれを日本代表に置き換えた場合・・・。

 難しいかもしれませんね。選手、そして国としての経験値、Idea、引き出しの多さなど、どれをとっても当然乏しいと考えざるを得ないのではないでしょうか。ならば、強国と戦い、勝利することを目指すのであれば、他の方法を考えるべき、ということになりますね。例えば、ある程度深いところまで決め事を設ける必要性がある、とか。極端に言えば、ある一定以上に、ピッチ上が“管理される”必要があるかもしれません。11人で意図的に相手を食いつかせ、スペースを生み出し、得点の確率を11人全員で高める。そのための「決め事」・・・。(書籍では“規律”って書いてあるのをよく目にします。)

 以上のようなことを考えてみました。ブラジルのパレイラ監督が本当のところ、どういったお仕事をされているのか当然わからないし、そもそもブラジル代表の戦いにズレがあると自分が感じていること自体、間違っているかもしれないので・・・、あくまでゲームを見たうえでの推測に過ぎないということでご了承ください。

 今フランスの勝利が決まりました。ということは、僕が考えたブラジル代表の“ズレ”は、単なる“スキ”があったってことだけだったかな?よく考えれば、ブラジルのこれまでの相手は、クロアチア、オーストラリア、日本、ガーナ。タレントだけを見ても決してブラジルが劣ることのある相手ではなかった・・・。これまでは何とかなってただけなのかな(笑)。

 僕は、ジーコさんは“日本Football”の方向性を一つ、示してくれたのではないかと思っています。それに対する評価や好き嫌いの感情は別にして、日本のストロングポイントは?それを活用する方法は何なのか?と、考える一つのきっかけをくれたと思います。TR、チーム管理、ゲーム中などなど。

 日本のFootball文化や価値観が構築されるにはまだまだ時間が必要です。ですから今回のWMは日本にとって大きな糧となるはずです。いや、そうしてほしいと思います。この糧をもとに、Oシム氏の監督就任が理屈をもって進められているならば、今回の敗戦も無駄ではないと思います。(生意気言ってすみません・・・笑。)

 いやあ、こうやっていろいろ歴史を刻みながら文化、価値観って構築されるんだろうなあ、なんて漠然と思いますね。

 長々とすみません。思い切って書いた文章を、ここまで読んでくださった方(もしいらっしゃったら)本当にありがとうございますm(_ _)m
by ynikki | 2006-07-02 07:54
<< 人と人との出会い 大いに尊重すること。大いに重要... >>