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横谷コーチからカレッジ生への魂のメッセージ
by ynikki
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Angola代表と僕

 みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?

 日本とともに敗退してしまったチームの中に「Angola代表」があります。アフリカ予選でナイジェリアを破り、初出場。内戦等、国内の情勢が必ずしもよくないと聞くこの国に、僕はとても幸せをいただきました。

 それはさかのぼること一年前。WMのチケットがFIFAから販売され、僕は一次販売の抽選に落選していました。二次販売は各国を選択するという形式のもので、僕がHPをチェックした段階ではほとんどの国が購入済みになってしまっていました。
 そのとき唯一まだ売れ残りがあり、かつ、予選突破の可能性がある国がありました。それがAngola代表です。そのとき勝ち点1差でナイジェリアを追う展開。僕はこの国に望みを託し、購入へ。まだ予選が終わりきる前に僕は御代も払い込んでしまいました(笑)。W杯詐欺に遭ったとまで周囲には言われました(笑)。

 で、結果的に見事ナイジェリアをかわし、WM初出場!僕もそれと同時にWMへの切符を手にしたのでした。(チケットが送られてくるまでは不安でしたけどね・・・笑)。

 そして今回。僕はAngola代表を追っかけ3試合を観戦。ケルン、ハノーファー、ライプチッヒ。移動距離は相当なものです(笑)。日本人では僕だけではないかって自負してます(^^)。

 試合結果は2分1敗。グループリーグ敗退。

 結果以上に、一つ一つのプレーに一喜一憂するアンゴラ人ファン。アジア人がAngola代表のユニフォームを着て歩いているのは珍しかったらしく(当然やね)、声をかけられたり一緒に写真を撮ったりしていました。僕も含め、みんな結果云々ももちろんですが、WMの全てを楽しんでいた気がします。
Angola代表と僕_c0055009_19303147.jpg

           Angola vs Mexico戦前に。(in Hannover)

Angola代表と僕_c0055009_19304939.jpg

           Angora vs Iran戦前に。(in Leipzig)



 さて、少し話の質が変わりますが、アンゴラ人ファンの方々。さっきも述べたとおり、一つ一つのプレーに一喜一憂してました。シュートやパス、ディフェンスなどなど。Angola代表というチームもまた紳士的なチームで、純粋にひたむきにボールを追い、自分達よりも経験値の高い相手に果敢に挑んでいて、そんな姿にみんな自分を重ね、喜び悲しんでいる様子でした。僕もとても好感がもてました。

 これを日本代表に例えた場合、彼らも決して手を抜いているわけではないし、全力を尽くしていないわけではないでしょう。でもなぜ日本代表のひたむきさやボールを追う姿だけでは大きな感情が沸かないのか?(これは僕だけかもしれませんね、ごめんなさい。)

 僕自身が感じたこと。それは例えAngola代表と同じようなひたむきな姿が日本に見れたとしても、それだけではもはや日本の人たち(僕だけ?)は満足しないのではないかなって思ったんです。決してAngola代表と比べて優劣をつけたいわけではありません。ただ、違うのではないか、おそらく価値観や価値基準が・・・。もっと違うものが見たいのではないか・・・?

 ドイツならドイツ、ブラジルならブラジルでファンが一つ一つのプレーに対して反応のするところが多少なりとも違うと感じました。Zweikampf(1対1)、ボールポゼッションの中でプレッシャーを回避した瞬間、華麗なフェイントやオーバヘッドなど・・・。ある国でオーバヘッドなんてやっても「何やってんねん?」ってな反応しか返ってこないかもしれません。もっと簡単にやれって。
 そして選手もその要求に自然にこたえる形になっているのかもしれません。そこから価値感、価値基準が生まれているとも考えられる。

 じゃあ日本は?

 今は混在しているのかなって思います。ただ、Footballの奥深き面白さはもっといろんな種類があるのではないか、とも思っていて、そんな面白さ、新たな価値が、“日本の中で、日本人自身がプレーしている”ところを目にできれば、その中からおのずと日本にとって、さらに豊かな価値観が生まれてくるのではないかなって思ったんです。日本人の民族、好みに合ったものが・・・。

 それがゆくゆく日本のFootball文化となり、風土となり、哲学と化していくのかな・・・、なんて。

 ですから、こういった側面から見ても、このWMに民族を代表して出場することはとても有意義であると考えられます。(偉そうにすみません・・・。)

 別に、「これが!」って一つだけ決め付ける必要はないとも思います。ただ何か存在したらもっとFootballが面白くなるのではないかなって思っているんです。

 Angola代表と僕。ひょんな縁で出会いましたが、本当にいろんなものを観、感じさせてくれました。感謝してます。そしてこのようなAngola代表の奮闘が、アンゴラ国民の生きる力、支えとなるに違いありません。僕もその恩恵に与ったのだと思います。

 いやあ、Footballは皆を幸せにしている気がしますね(^^)。
by ynikki | 2006-06-25 19:50
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