幸運な週末① |
みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか? さて、僕は人生で二度とないであろう、幸運な週末を迎えるに至りました。びっくりします。怖いくらいです。未だに信じられません。その内容をようやく今日になって順番にお伝えしようと思えるようになりました。僕がこの先、下り坂の人生を送るようなことがあれば、この出来事が全てのターニングポイントだったと思ってください(笑)。まあそれは冗談としても、すばらしいチャンスにめぐり合えたということです。僕はこれを次に活かさなくてはなりません。 Schritt für Schtritt。 意味はステップ・バイ・ステップ、一歩一歩という意味です。この一語は僕が欧州に来てから、様々な意味でテーマとして、自分の中に持ち続けてきました。金曜日の出来事は僕にこのことを強く印象付けてくれました。 僕はその日、Bonnに向かっていました。用事を済ますためでしたが、ついでに僕が3ヶ月住んでいた寮に顔を出そうと思い立ったのです。 すると・・・、 元CiviのAlexがいたんです!!!!Civiというのは、僕が通っていた語学学校内で様々な雑務全般、そして僕達外国人のお世話をするドイツ人青年達を呼びます。彼らは20歳そこそこで兵役を課せられるのですが、兵役免除を得る代わりに様々な形でボランティアをすることを義務としているらしいのです。 Alexは僕が最初に出会ったCiviです。同じ寮に住んでいて、全くしゃべられない僕ともきちんと対応し、話をしてくれました。そんな彼は4月でBonnを去り、同じくCiviとして南アフリカのドイツ語学校に派遣されていました。彼はそれをも終えて、大学に復学する前の休暇を利用しBonnに遊びに来ていたんです!そして僕もその場に偶然舞い込んだ!というわけです。 もちろん僕のドイツ語の上達具合は全然です。しかし、以前とはほんの少し違う調子でAlexと話ができました。彼は言ってくれました。「ドイツ語、上手くなったじゃん!」って。 別に現状に満足する気はさらさらありません。でも、これまで特別なことは何一つしてきませんでした。ただただ授業を一生懸命聞いて、その日一日から何か一つ学習することを心がけてきただけです。そんな、“ひとカケラ”の積み重ねによって、以前よりは“ましな”会話ができるようになっていたんですね。これが嬉しかった。初期の状況を知る数少ない人なので、そんなことを実感でき、しかも(社交辞令的に・・・笑)Alexは褒めてくれました。 突然明日、天才のようにしゃべられるようにはなり得ません。それに僕はプレッシャーに弱いので(笑)、毎日の生活や会話を楽しみながら、無理をかけ過ぎることなく自然に積み重なっていた、といった感覚が自分には合っている様に思います。もちろん、どこかではグッと頑張らなければならないときもあると思っていますよ。 もっと頑張ったらもっと良い成果はあったと思います。でもこれまで少しずつ自分のペースを保ちながら行なってきたことで、“気づいたら前に進んでいたこと”を実感できたことが何よりも嬉しかった。Alexに久しぶりに出会えた喜びとともに、そんなことを実感できた幸運な週末初日でした。 Schritt für Schtritt。 一歩ずつです。いきなり百歩は難しい。果たして昨日は何を学習したのか・・・。これから思い返してみたいと思います。 |
by ynikki
| 2006-07-12 17:55
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